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● 2010/03/15[2005/08]
『
○月27日(木)
イースター島に行きたい。
イースター島ってすごくいいところらしい。
忘れないように日記に書いておこう。
Nさんによるとイースター島のモアイって驚くほど大きんだそうだ。
そんな大きな石像が、シマノ断崖絶壁の上に、海に向かって立っている。
というイメージは誤りで、ほとんどのモアイはゴロンゴロンと半ば地面に埋まった状態で転がっているらしい。
スゴイなあ。
モアイは、万博とかで引っ張りだこらしい。
そりゃそうだよな。
あんな謎めいた巨大石像、ぜひパビリオンに飾りたいものだもの。
それで、世界中に貸し出されていくんだけど、律儀にちゃんと返してくるのは日本ぐらいなんですって。
けれど、その律儀さが思いもよらぬ事態を引き起こすこともあるらしい。
モアイを元のあった場所に戻すために、日本人はクレーンとかショベルカーとかを運び入れたらしい。
そんで、その操作方法を島の人にも教えて、つでにクレーンもあげて帰っていったんですって。
そんな重機は持って帰るより、置いていった方が安上がりなんだろう。
島の人たちはもちろん、
「スゲエ、これおもしろいよ!」
ってことで、クレーンに夢中になっちゃった。
地面に埋まっているモアイをどんどん掘り起こして、次々に立て始めているらしい。
考古学的な測量をきちんととか、もちろんいっさいナシ。
「今度はオレにやらせてくれ!」
「ずるいぞ、次は俺だぞ!」
ってな感じで、我先にとモアイを直立させる。
さらに、変な帽子をかぶっているモアイがいるじゃない。
あの帽子(もちろん巨大)もそのへんに落ちてるらしんだけど、クレーンで帽子を拾って、勝手に適当なモアイにかぶせちゃってるそうだ。
「このモアイ、前に来たときは帽子なんてかぶってなかったよな‥‥」
っていうのが、島のそこここに立っているそうだ。
ブラボー!
いいよ、すごくいい島だよ。
イースター島に行きたい。
』
【習文:目次】
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